音楽の国

音楽を普段聴かない方や、若者が聴く曲を聴きたいけど何を聴いたらいいのか分からない上の世代の方へ。僕の好きな音楽を紹介します。読者様がお気に入りの音楽に出会う機会になればと思います。

20曲目 フジファブリック「陽炎」

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20曲目の節目はフジファブリックです。

 

この「陽炎」はけっこう昔の曲で、2004年リリースの楽曲です。

 

私は小学校4年生でした,,,

 

この曲を知ったのは大人になってからなのですが、この曲を聴くと何故か、どこか懐かしいような気持になります。

 

友達と公園で遊んだ夕暮れの帰り道、夕焼けに染まった茜空の下、今日の夜ごはんは

なにかな。とか考えながら帰路についた、あの少年の時を思い出させます。

 

なんかこの曲、聴いていると切なくなりすぎるのであまり普段は聴きません。

 

一人の夜に、昔を思い出したい日なんかに聴くことがあります。

 

この曲に限らずなのですが、志村さんの書く歌詞って、情景をリアルに思い描かせるようなものが多い気がします。

 

「窓からそっと手を出して やんでた雨に気づいて 慌てて家を飛び出して そのうち日が照り付けて 遠くで陽炎が揺れてる 陽炎が揺れてる」

 

どうでしょうか。

 

リアルにそのシーンを想像することが容易だと思います。

 

曲を聴いていると、昔見た光景や、その時に思っていたことなど、映画のワンシーンのように思い描くことができます。

 

少し話が逸れるんですが、当時の学生って、この曲をCDウォークマンだったりMDだっ

たり、はたまたカセットだってりで聴いていたんですよね。

 

フジファブリックをMDだったりカセットで聴くって、なんだかとても青春しているみたいで眩しいです。

 

私もフジファブリックの全盛期に高校生ぐらいになってたかったー!

 

そんで邦ロック好きの友達とCDやMDの貸し借りとかしてみたかった,,,

 

そういうエピソードがある方はコメントください,,,

 

19曲目 SUPER BEAVER「秘密」

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ちょっとブログのマンネリ化が拭えないので、ここで気分を

変えてパンチの効いたアーティストを。

 

ロックバンド SUPER BEAVERより「秘密」です。

 

曲ももちろん疾走感のあるビートでカッコいいのですが、

私がこの楽曲を推す理由として、歌詞です。

 

歌詞が真っすぐすぎるくらい真っすぐで、なんというか、心の中を見られたような

感じがします。見透かされているというか。

 

それを強く感じるのがこの一節。

 

「好きなこと 好きな人 大切にしたいこだわり 誤魔化してしまうのはなんでだろう なぜ嘘までついちゃうの?」

 

好きなものや好きな人ほど、人に言えなかったり、人に言うときに本当はもっと大きいのに、少し小さく言ってしまったりしますよね。

 

私もそうです。好きなものとかってなぜか胸を張って堂々と言えないですよね。

 

この気持ち、もどかしさを彼らは代弁してくれています。

 

しかし、秘密にしているのは勿体ないことです。

 

ここでこの歌詞はサビの部分でこう繋がります。

 

「好きなこと 好きな人 大切にしたいこだわり 胸を張って口にすることで 未来を照らすんだろうな」

 

好きなもの、好きな人を誤魔化さずに、自分の「好きだ!」という気持ちに自信をもって、胸を張ることで未来は輝くんだよ。ということをこの曲は私たちに教えてくれています。

 

好きなものや好きな人への思いはもう誤魔化さなくてもいいんです。

 

そう考えるとなんか力が湧いてきませんか?

 

好きなものは我慢しなくていいんです。

 

周りにどんどん発信していきましょう。

 

好きな人には自信をもって「好き」と伝えましょう。

意外と成功率って、「何と言ったか」よりも、自信をもって伝えているか、ちゃんと相手の目をみているかとか、そういったところが大事だったりするもんですよね。

18曲目 くるり 「 琥珀色の街、上海蟹の朝」

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「エモい」とはこの曲のためにあるんじゃないかっていうほどのエモさです。

 

エモさを体感したい方、エモいってどういうこと?って方はこの

曲を聴けば解決します。

 

なんともノスタルジックな、少しレトロなメロディラインで、岸田さんの

優しい歌声と、UCARY&THEVALENTINEさんの甘く溶けるようなコーラスが

なんとも哀愁を誘います。

 

この曲は夏の夜の浜辺でカーラジオやラジカセで流したりすると最高に

クールかつノスタルジーなk分に浸れるのではないかと個人的には

思っています。

 

あとは特徴的な歌詞。

 

上海ガニ食べたい あなたと食べたいよ 上手に言われたら」

 

この歌詞だけみると、まさかメロディーがあんな切ない雰囲気の曲だとは

誰も思いません。

ここはさすがくるりといったところです。

 

この曲、くるりではあまり無い曲ですよね。なんかソウルフルな曲というか、

岸田さんがラップしてる曲とかこの曲しか知らないですもん,,,

 

この曲はいわゆる「シティポップ」になるのかなぁと思っていたのですが、

くるりはこれを否定していて、「シティポップはアメリカの昔の曲の焼き増しで、山下達郎さんみたいな方がする達人技のようなもの」

 

と仰っていました。

 

シティポップって奥が深いというか、音楽に対してくるりが真剣に分析して向き合っている姿勢に尊敬しました。

 

エモい気分になりたい方はこの曲です!(締めが雑!笑)

 

17曲目 NakamuraEmi「東京タワー」

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先日一人でカラオケに行ってきたんですが、そのときたまたまこの曲が

流れてたんです。

DAMをよく使う方なら分かると思うんですが、よくアーティストがゲストで招かれて

自分のアルバムなんかを紹介したりしてますよね。

あれにNakamuraEmiさんが出てて、この曲のエピソードを語っていたんですが、

この曲を一発で気に入ってしまって、その場でダウンロードしました。笑。

 

 

この曲なんですが、なんでもNakamuraEmiさんの実体験が基になっているようで、

彼女が精神的に行き詰ったときに、一人で東京タワーに上って、東京の夜景を

眺めていたそうです。

そこで両親に電話を掛けたりして、心を落ち着かせていたみたいです。

 

このエピソードを知った上でこの曲を聴くと、より一層心に染み渡ります,,,

 

曲の歌詞も去ることながら、NakamuraEmiさんのパワフルな歌声がさく裂しています。

私も彼女の曲をすべて聴いた訳ではないのですが、本当に他の曲と比べて力の入り方が

違うというか、気持ちがこもっている感じがするんです(全曲込めていると思いますが笑)

 

なんというか、このエピソードを知った上でだからなのか、歌声からポジティブなエネルギーというよりネガティブな、悔しさがにじみ出ているような、そんなオーラを感じます。

 

きっとこの曲にはNakamuraEmiさんも思い入れが強いはずで、それが歌い方にも表れていると思います。

 

彼女のエネルギッシュな歌にはきっとたくさんの女性が救われている事でしょう,,,

16曲目 フラワーカンパニーズ 「深夜高速」

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皆さんは「生きていて良かった」と思える日々を

生きることができていますか?

 

私はまだ胸を張って言う事ができません。

 

正直、暗闇の中を走ることの方が多いです。

 

この曲ですが、「生きていて良かった」と

想える、そんな夜を探しているという曲です。

 

とても熱い曲で、自分の中の全てを曝け出して、見たことのない場所へ、

暗闇の中を我武者羅に走っていくという、気迫を感じます。

 

誰かと居たいけど一人ぼっち。

 

本当はやりたいことがあるけど、若さをどんどん失っていく。

 

自分は本当は何がやりたいのかという焦り。

 

こういった不安、焦り、苦しみ、すべてを抱え、「生きていて良かった」と

心から言える日を探して、走る。

 

全開の胸、全開の声、全開の素手で。

 

私たちは毎日、「本当はもっとこうしたい」とか、「こんな筈じゃなかった」

って思ったりするけど、みんな何となくその日をやり過ごしていますよね。

私もそうです。

 

でも、もし「あと一週間で死ぬ」となったら,,,,

 

おそらく、割と多くの人が今の日常に後悔するのではないでしょうか

私たちは知らず知らずの内に、人生の漂流者となっています。

 

何もない場所で、「明日はどこにある?」と探しています。

 

でも、誰も明日がどこにあるかなんて教えてはくれません。

 

誰しも、理想と現実との狭間で苦悩しますが、フラワーカンパニーズ

この曲の最後に、私たちにヒントを残してくれています。

 

「感じる事だけがすべて 感じたことがすべて。」

 

 

15曲目 SALU 「FALLIN'」

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とてもおしゃれなPVです。

 

昔のグリム童話のような雰囲気のある映像ですね。

 

この曲ですが、「子供たちが俺の歌を歌ってる 払う金も増えたし」と、

SALUさんに子供ができての生活のことや、

「ゴミ収集車であの日揺られてた」などの、

自身の過去や様々な思いを綴っている歌詞となっています。

 

ヒップホップですが、SALUさんの曲はどれもポップで聴きやすいものばかりなので、普段ヒップホップを聴かない方にもお勧めできます。

 

この曲のサビの部分の歌詞なんですが、

 

「いつ死んでもいいけど まだ死にたくないよ」

 

というフレーズがあるのですが、これ、とても共感できるんです。

 

私自身も「いつ死んでもいいや」と、何か諦めのような、そういった前向きでない感情を抱きながら生きています。

 

しかし、いざリアルに本当に死ぬことを真剣に考えた時、なぜだか急に、身近な人、家族、やり残したこと,,,

 

いろいろな思いが浮かんできて、「やっぱりまだ死にたくないな。」って思えるんです。

 

この曲以外にも、SALUさん自身が波乱な少年時代を過ごされていることもあって(SALUさんのドキュメンタリーがYouTubeにてアップされています。気になる方はご覧になられてみて下さい。)

 

ネガティブな側面もあり、私たちの目線で励ましてくれるような、背中を押してくれるような曲が多いんです。

 

多くのラッパーが、自身がどれくらい成功しているか、自分に比べてあいつはこうだ、等の、リリックの楽曲が多い中で、SALUさんは自身のネガティブな部分や、言いにくいであろう自身の過去など、音楽やインタビュー等でその多くをさらけ出しています。

 

個人的な意見にはなりますが、SALUさんは良い意味で、あまりラッパーらしくないと思います。

理由を説明するのが難しいのですが、どこか、ラッパーとしてとは違う観点から音楽を

見ているような人の気がします。

 

SALUさんの曲を聴く際は、歌詞を見ながら聴いてみて下さい。

 

きっと今悩んでいる貴方に寄り添うよなフレーズが聴けると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14曲目 GEZAN「Absolutely Imagination」

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「終わらない歌が終わったから 暗闇なんだ現在」

 

一聴するととてもロックなアッパーチューンのように聴こえますが、

歌詞をよく聴くとこの歌詞の主人公はけっこうネガティブです。

 

ネガティブなんですが、イメージ(想像力)で自分の未来は変えられる。

 

そんなことを本気で歌った曲です。

 

Vo.のマヒトゥザピーポーさんも、フジロックでの出演時、ライブの冒頭に

「ここに連れてきてくれたのは想像力」

と語っています。

 

この曲を聴いていて思うのが、よく「引き寄せの法則」って耳にしますよね。

 

私もこれはけっこう信じてるんですが、引き寄せの法則ってあると思うんですよね。

 

絶対にこうなる、こういう事をして、この時にはこうなっていて,,,

毎日想像力を働かせてより具体的にイメージをしていると、自然とそうなるように

自分の行動が変わっていきます。

 

その逆も然りで、悪いこと、なりたくないものをイメージしていると、そうなるように

無意識に行動してしまうんですよね。

 

ちょっと音楽から話が逸れましたが、この曲の歌詞には共感できるところがあります。

 

マヒトさんの書く歌詞はどれも言葉選びがお洒落で、

 

「永遠の正体は 神様が 女を口説く時の嘘」

 

滅茶苦茶いいです。

 

永遠というものは無いですが、確かに神様が口説き文句で永遠を口にしているかもしれません。

そう考えたら面白いですね。

 

あと最後に、この曲で私が生きる糧にしているフレーズがあって、

 

「どうしても忘れたい記憶よりも、どうしても忘れたくない記憶の方が多いから 今日も俺らの勝ちなんだ」

 

こう考えたらグッと前向きになれます。

 

嫌なこと、辛いこと、腹が立つこと、生きてればいろいろありますが、

大切な思い出の数が勝っている限り、今日も私たちの勝ちなんですよ。