15曲目 SALU 「FALLIN'」
とてもおしゃれなPVです。
昔のグリム童話のような雰囲気のある映像ですね。
この曲ですが、「子供たちが俺の歌を歌ってる 払う金も増えたし」と、
SALUさんに子供ができての生活のことや、
「ゴミ収集車であの日揺られてた」などの、
自身の過去や様々な思いを綴っている歌詞となっています。
ヒップホップですが、SALUさんの曲はどれもポップで聴きやすいものばかりなので、普段ヒップホップを聴かない方にもお勧めできます。
この曲のサビの部分の歌詞なんですが、
「いつ死んでもいいけど まだ死にたくないよ」
というフレーズがあるのですが、これ、とても共感できるんです。
私自身も「いつ死んでもいいや」と、何か諦めのような、そういった前向きでない感情を抱きながら生きています。
しかし、いざリアルに本当に死ぬことを真剣に考えた時、なぜだか急に、身近な人、家族、やり残したこと,,,
いろいろな思いが浮かんできて、「やっぱりまだ死にたくないな。」って思えるんです。
この曲以外にも、SALUさん自身が波乱な少年時代を過ごされていることもあって(SALUさんのドキュメンタリーがYouTubeにてアップされています。気になる方はご覧になられてみて下さい。)
ネガティブな側面もあり、私たちの目線で励ましてくれるような、背中を押してくれるような曲が多いんです。
多くのラッパーが、自身がどれくらい成功しているか、自分に比べてあいつはこうだ、等の、リリックの楽曲が多い中で、SALUさんは自身のネガティブな部分や、言いにくいであろう自身の過去など、音楽やインタビュー等でその多くをさらけ出しています。
個人的な意見にはなりますが、SALUさんは良い意味で、あまりラッパーらしくないと思います。
理由を説明するのが難しいのですが、どこか、ラッパーとしてとは違う観点から音楽を
見ているような人の気がします。
SALUさんの曲を聴く際は、歌詞を見ながら聴いてみて下さい。
きっと今悩んでいる貴方に寄り添うよなフレーズが聴けると思います。