音楽の国

音楽を普段聴かない方や、若者が聴く曲を聴きたいけど何を聴いたらいいのか分からない上の世代の方へ。僕の好きな音楽を紹介します。読者様がお気に入りの音楽に出会う機会になればと思います。

4曲目 佐藤千亜妃 「空から落ちる星のように」

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元「きのこ帝国」でボーカルを務め、現在ソロとして活動されている佐藤千亜妃さんの

ニューアルバム「PLANET」の一曲です。

 

これはきのこ帝国時代から感じていたのですが、佐藤千亜妃さんの少しハスキーながらも透明で透き通るような声は聴く人を魅了します。

 

そしてこの曲ですが、全体を通してしっとりとしていて、でも所々に力強さもあるような、そんなバラードとなっています。

ピアノの旋律が美しく音数が多くないため、佐藤さんの伸びやかでしっとりとした声が

よりクリアに聴こえてきます。

 

これは特に冬に聴くと、曲の良さをより一層強く感じる事ができるのではないかと個人的に思いました。

星がよく見える、空気がピンと張りつめた寒空の下というシチュエーションがしっくりくる楽曲です。

 

「流れ星のようにいつか消える運命だとしても、泣きたくなるほどの幸せをくれた大切な人との毎日を大切に重ねてゆこう」

という、相手への愛を歌っています。

 

おそらくこの曲の主人公は、あまり人を好きになった経験がなく、自分に自信が持てずにいるのだと思います。

そんな中で、自分の日常を彩ってくれるとても大切な存在に出逢えたという、そんなハッピーな気持ちと、流れ星のようにいつか消えてしまうかもしれないという、そんな儚さの相反する感情の狭間で、主人公の葛藤する気持ちがリアルに描かれていると感じます。

 

すべてのものはいつか消えてしまうけれど、だからこそかけがえのない今を大切にしよう。

 

そう思わせてくれる曲です。